平成28年4月14日に熊本地震が起きました。被害に遭われた方々には言葉もありません。ただただ日常の生活を取り戻して頂きたいと願うばかりです。このような大規模災害の時には廃棄物問題が必ずセットで起こります。今回も例外ではありません。

熊本大地震の瓦礫やゴミ問題(yahoo映像ニュース)

家屋の中から出た廃棄物は路上に放置されます。(家庭系一般廃棄物)
工場からは使えなくなったものが出されます。(事業系一般廃棄物)
倒壊した家屋はそのものが廃棄物になります。(産業廃棄物)

この様なときには超法規的措置を認めとにかく迅速に処理を行うことが全てです。もちろん危険物が処分場に混入することは避けなければいけませんが、一般廃棄物、産業廃棄物、事業系、家庭系と細かい法律は大規模災害時には即時撤廃すべきです。環境省も議論はしているみたいですが早く決定をしなければいけません。

大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会

そして普段から処分場建設に反対している方々は今回の状況を見てどのように感じるのでしょうか。熊本でも2008年に処分場建設が中止に追い込まれた事例があります。もちろんこの業者や計画自体に不備があったのかもしれません。しかし今この処分場が出来ていれば災害廃棄物の受け入れについて選択肢が広がっていた事は事実だと思います。

大規模災害時は必ず廃棄物問題が浮上します。解決策は一つで地域が普段から処分場をきちんと確保しておくことが重要です。災害時に廃棄物を受け入れ無い処分場はありません。

被害に遭われた方々にお悔やみ申し上げます。